こんにちは、院長の松永です。
晴天の日曜日、皆さんはどうお過ごしでしょうか?
今日は「名古屋まつり」ですね、信長、秀吉、家康の三英傑を乗せた山車が大津通をパレードします。
日差しも暖かい素敵な日曜日、皆さんもぜひ秋のお祭り楽しんでみてはいかがでしょうか?
さて、本日のトピックですが、「顎関節症」です。
最近、当院にも初診時から「口が開けられない」「口を開けるとパキパキ音が鳴る」などの相談が増えてきています。
私たち歯科医師はこの症状を「開口障害」や顎関節音「クリック音・クレピタス音」と呼んでいて、顎関節症の症状の一つです。これらの症状に加え、口を開けたり閉めたりする時の痛み「開口痛・閉口痛」が同時に生じるケースも多々あります。
顎関節症の診断は主に、問診、触診(歯科医師が手指で触れて関節の動きを評価する)、顎の運動の軌跡の評価、歯の型を採り模型を作製して行う咬み合わせの診査などです。
当院では、上記に加え、レントゲンやCT撮影による顎関節の形や位置の評価も加え、より診断の精度を上げる努力をしています。
顎関節症の原因ですが、主に顎(アゴ)の関節への過剰な負荷による軟骨(関節円盤)のズレ(位置異常)、口を開けたり閉じたりする筋肉や靱帯の過緊張や痙攣、損傷が原因と考えられています。
これらは全て、関節への過剰な負荷が日常的に生じていることを意味していますが、では、どのような行動が顎(アゴ)の関節への負荷となるのでしょうか?
*顎関節症の原因となる行動(態癖)を列挙してみました。
- 歯並び・咬み合わせ(合わない被せ物も含む)
- 歯ぎしり・食いしばり
- 頬ずえ・片側寝(いつも左右片側にだけ枕を当てて眠る)
- 大きな口を開ける運動(あくび)など
- マウスピースを使う楽器の演奏
皆さん、いかがでしょうか?顎の負担になる運動、思ったより沢山ありませんか?
日常の生活のなかで、顎関節に負担をかける処置は意外に多いのです。
リストの中には、なかなか簡単にはやめられない項目もありますが、顎関節症の予防や症状の改善のために、ぜひ一度、皆さんもご自身の生活習慣を振り返ってみてはいかがでしょうか?
専門用語も多いに関わらず最後まで読んで頂きありがとうございました。
第2回は具体的に当院での顎関節症の治療法について書かせて頂きたいと思います。